肛門外科における診察

診察では、図のように診察台に横向きになる「シムス体位」を用います。診察は背中側から行いますので、パンツは少しずらす程度おろしてください。タオルをかけて露出する部分を少なくするなど、細かい配慮もおこないます。

シムス体位

診察時は肛門や身体の力を抜いてリラックス

まずはおしり全体を観察し、肛門の周囲を触診。その後、肛門内に指を挿入して内部を診察する指診を行います。指診の際はゴム手袋などを使用し、潤滑油としてゼリーやワセリンを塗るなど、痛みを与えないよう配慮します。肛門の病気の診断には欠かせない診察なので、全身の力を抜いてリラックスして受診してください。

指診の後は、肛門鏡という器具を用いて肛門や直腸の症状を観察します。肛門鏡は、筒型あるいは二枚貝のようになった器具で、肛門に挿入して開き、内側のいぼ痔(内痔核)やきれ痔(裂肛)の位置、痔ろうの開口部、直腸下部の症状などを診察するために使います。こちらも、肛門や身体の力を抜いてリラックスしてください。

 

説明

すべての診察が終わると、病名や症状、これからの治療方針などについて説明をします。当日即手術となることは、ほとんどありません。説明のなかで不安なことや疑問点があれば、限られた時間ですが、遠慮せず質問してください。

 

 

痔核・痔瘻・裂肛 日帰り手術の流れ

 

手術前日までに行うこと

・採血(肝機能・腎機能、貧血の有無など)、心電図などを行い、手術に際して問題がないかチェックします。

・手術の説明と同意、手術前のオリエンテーションを行います。

・他医療機関での処方内容の確認。電子お薬手帳の場合 処方内容の出力ができません。

・必要があれば術前に大腸内視鏡検査(SF)を行います。

 

金曜日(手術当日) 

・朝食は食べず、朝8:30に来院してください。

・12:30までに3-4人の手術が行われます。

・午後2時から2時半ごろ お迎えもしくはタクシーにて帰宅していただきます。車の運転はできません。

・健康保険証、マイナンバーカード、お薬手帳、費用3万円程度(3割負担分)を持参してください。

 

土曜日(術後1日目)

・朝8:30に来院してください

・診察を行います

・帰宅前に術後の採血をおこないます

・食事は刺激物を控えめに

・アルコールは2週間ひかえてください

・入浴が可能です

・排便は通常どうりに可能です

・オリエンテーションで学んだお尻の洗浄をおこないます

翌週月もしくは火曜日(術後3-4日目)

・仕事に行くことができます

術後10-14日目

・2回目の診察日

術後30-40日目

・3回目の診察日

 

・以後必要に応じて診察に来ていただき、完治を目指します。安全そしてなるべく痛みが少ないように共に頑張りましょう。

・生命保険会社に提出が必要な書類については、事務職員にご相談ください。

・上記は一般的なものです。オリエンテーションの際に詳細にご説明します。

 

大腸内視鏡検査

・便潜血陽性の方や出血にて来院された方に大腸の内視鏡を行っています。予約制となります。検査を行う際は麻酔を併用いたします。癌を疑う病変を発見した場合は提携医療機関にご紹介になります

・大腸内視鏡検査で癌が見つかった場合

基幹病院外科もしくは消化器内科に当院の診療情報を持参いただき、受診していただきます。その後精査およびご説明を受けたのち、内視鏡的治療もしくは手術となりことがほとんどです。

化学療法もしくは放射線療法が先行される場合もあります。

 

検査前の準備について(S状結腸内視鏡)

大腸に便が残っていると、検査の妨げになりますので以下の注意点をお守りください。

検査前日

・21時まではお水・お茶・消化に良いものを摂取してください。

・午後9時に下剤2錠を内服してください。

検査当日

・朝は食事をとらないでください。喉が渇く場合、コップ1杯程度のお水かお茶を飲んでも大丈夫です。

 

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医療法人社団英樹会 津山クリニック

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